英語を学び直しているときに、多くの方がつまずくのが「to」と「for」の使い分けです。
どちらも日本語では「〜に」と訳されるため、どっちを使えばいいのか迷う場面がよくありますよね。
インターネットや参考書を調べると「この動詞は to」「この動詞は for」と丸暗記する方法が紹介されがちです。
でもこの覚え方って、覚えてもすぐ忘れてしまったり、会話でパッと出てこなかったりします。
実は、1つのシンプルなイメージを押さえておくだけで、to と for の違いはすっきり整理できます。
今回はその直感イメージと、よく使う動詞・表現での使い分けをわかりやすく解説していきます。
まずは動画で解説!
to の基本イメージ
*「到達点」というイメージも持ちやすいですが、forと比較する際は直線イメージが合います。
to は「相手や場所にまっすぐ届く」直線のイメージです。この際、到達先が必ずあります。
動作やモノがはっきりとした方向に移動するイメージで捉えると自然に使えます。
I gave this present to you.
(このプレゼントをあなたにあげた)
→ 私からあなたへ、プレゼントがまっすぐ移動。
Let’s go to the park.
(公園に行こう)
→ 今いる場所から、公園に直線で向かっているイメージ。
このように「相手や目的地に一直線に届く」動作には to が選ばれます。
for の基本イメージ
*「方向」というイメージも持ちやすいですが、toと比較する際は扇形イメージが合います。
for は「〜のために」というニュアンスで、動作自体は自分ひとりで完結できます。
そのうえで「相手や目的に向けて広がっていく」扇形のイメージを持つと理解しやすいです。
I cooked dinner for you.
(あなたのために夕食を作った)
→ 料理するのは自分ひとりでできる動作。そこに「あなたのために」という気持ちが広がる。
Let’s go for a beer.
(飲みに行こう)
→ ビールを飲むのが目的で、特定のお店に直線で向かうイメージではない。
つまり、
to は「相手や目的地に直線で届く」
for は「相手や目的に向けて広がる」
とイメージで押さえておくと、自然に使い分けられるようになります。
混乱しやすい動詞での使い分け
「to」と「for」はイメージで整理できるものの、実際に会話で使うときに迷いやすい動詞があります。代表的なものを見ていきましょう。
give = to
give は「相手に渡す」動作なので、必ず相手がいて成立します。
動作の矢印がまっすぐ相手に向かっているため to を使います。
I gave the book to my friend.
(その本を友達にあげた)
cook / make = for
cook や make は、自分ひとりでも完結できる動作です。
そこに「誰かのために」というニュアンスが加わると for を使います。
I made this cake for you.
(あなたのためにこのケーキを作った)
buy = for
「買う」も一見「お店から相手にモノが移動する」ように思えますが、
実際は「相手のために買う」という発想が強いので for を使います。
I bought a book for my son.
(息子のために本を買った)
→ 相手がその場にいなくても成立する行為だから for。
sell = to
一方で sell は「モノが相手のところに渡る」ことが中心です。
なので to と相性が良いです。
I sold my car to him.
(彼に車を売った)
→ モノが「私から彼へ」と一直線に移動しているイメージ。
単語ごとに暗記するよりも、この「直線 vs 扇形」のイメージで整理すると記憶に残りやすく、会話でも応用しやすいです。
場所や移動表現での to / for の違い
go to 〜(目的地に向かう)
to は「ある地点にまっすぐ向かう」イメージです。
目的地がハッキリしているときに使います。
Let’s go to the park.
(公園に行こう)
She is going to the US.
(彼女はアメリカに行く予定だ)
→ スタート地点から目的地へ、直線で矢印を描くイメージ。
go for 〜(目的や活動のために行く)
for は「行き先そのもの」よりも「目的・理由」に焦点があります。
ふわっと「〜のために」というニュアンスです。
Let’s go for a walk.
(散歩しに行こう)
Let’s go for a beer.
(飲みに行こう)
→ 「どこに行くか」より「何をするか」が目的になっている。
不定詞の to と前置詞の to
前置詞の to
前置詞なので「名詞」を目的語にとります。
何かがどこかに向かうときに使います。
I went to Tokyo.
(東京に行った)
I gave the book to her.
(その本を彼女にあげた)
👉 to の後ろは 場所や人などの名詞。
不定詞の to
不定詞の to は「to + 動詞の原形」で、
「〜するために」を表します。
I went to Tokyo to meet my friend.
(友達に会うために東京に行った)
👉 動作のゴールを矢印で示しているイメージ。
「to + 名詞」=名詞に向かう直線
「to + 動詞」=行動に向かう直線
💡ポイント
to に「対象に向っていく直線」のイメージがあると、不定詞でも前置詞でも理解がラクになります。
英語を学んでいると、「この動詞は to?それとも for?」と迷うことが多いですが、
イメージで整理すると、パッと理解しやすく、また会話で出てきやすいです。
英文法を“会話で使える力”に💡
「toとfor」も、今回の例のように会話で出てくる例に結びつけて整理し、
実際に自分でも英文をつくってみることで、
「知っている文法」から「使える文法」に変わっていきます。
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