「もし宝くじが当たったら…」
「もし空を飛べたら…」
「もし昨日あの店に行っていたら…」
現実では起きていないことを、「仮定」する。
英語ではこういうときに、 仮定法という形を使います。
中学英語にも出てきますが、実は日常会話でも頻繁に使われる、とても便利な表現です。
今回の記事では、仮定法をスッと理解できる“ある感覚”をお伝えします。
まずは動画で解説!
仮定法は「現実から距離を置く」文法
仮定法を一言でいうと、現実から距離を置くときに使う文法です。
これは「もし空を飛べたら…」のような空想だけでなく、
「もし昨日あのバスに乗っていたら…」のような、過去の事実と違う想像にも当てはまります。
ポイントは、現実ではそうではないことを前提に話すこと。
そのため、仮定法はどこか「作り話」や「ファンタジー」に似た響きがあるんです。
例えば
If I had wings, I could fly.
(もし私に翼があったら、飛べるのに)
→ 現実には翼がない=現実と距離を置いている
If we had taken a taxi, we would have arrived on time.
(もしタクシーに乗っていたら、時間通りに着いていたのに)
→ 現実には乗っていない=過去の事実と反対
この感覚をつかむと、仮定法はぐっと理解しやすくなります。
💡 ワンポイント:過去形は「距離を置く」働きがある
英語では、過去形は「単に時間を表す」だけではなく、
心理的な距離を作るためにも使われます。
丁寧さの距離
Could you〜?(Canより柔らかい)
現実からの距離(仮定法)
If I knew her, I would say hello.(実際は知らない)
この「距離を置く」感覚を理解しておくと、仮定法がぐっと腑に落ちます。
仮定法の2つの種類と使い方まとめ
仮定法には大きく分けて、次の2パターンがあります。
現在・未来を想像する(仮定法過去)
If I had more time, I would travel more.
(もっと時間があれば、もっと旅行するのに)
実際には時間がない。
「現実ではそうじゃない」という距離感を出すために 動詞を過去形 にします。
この過去形は時間の「過去」ではなく、現実から距離を置くための過去です。
過去を想像する(仮定法過去完了)
If we had taken a taxi, we would have arrived on time.
(もしタクシーに乗っていたら、時間通りに着いていたのに)
実際にはそうしなかった。
もう変えられない「過去の事実と違う世界」を想像するときに使います。
had + 過去分詞(過去完了形)で表します。
助動詞が入る理由
仮定法は「現実ではそうじゃないけど…」という想像の世界なので、その結果の部分には推量・可能性を表す助動詞が入ります。
would + 動詞 → 〜するだろう(確信度高め)
could + 動詞 → 〜できるだろう(能力・可能性)
might + 動詞 → 〜かもしれない(可能性低め)
過去の仮定では、would / could / might + have + 過去分詞 の形になります。
例:
If I had studied harder, I would have passed the exam.(〜だっただろう)
If I had studied harder, I could have passed the exam.(〜できただろう)
If I had studied harder, I might have passed the exam.(〜だったかもしれない)
このような仮定法の使い方を整理しておくと、
実際に英語を話すシーンでも英語表現の幅が広がります。
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