使役動詞の "make" と "have" の違い
使役動詞の"make" と "have" の違いをご質問いただく場合が多いですので、
こちらにまとめていきます。
"Make"(強制的に~させる)
"Make" は「強制的に何かをさせる」ニュアンスが強い使役動詞です。
相手がやりたくないことでも、何らかの理由で「やらせる」状況を表します。
例文:
The teacher made us write an essay.
(先生は私たちに作文を書かせました。)
➡ 先生が強制的に書かせたイメージ。
"Have"(依頼して~させる、自然に~してもらう)
"Have" は「依頼して何かをしてもらう」「自然に何かが起きる」ニュアンスがあります。
"make" のような強制感はなく、柔らかい表現です。
例文:
I had him fix my car.
(私は彼に車を修理してもらいました。)
➡ 修理を依頼したイメージ。
その他のmake/have/letの会話例
良く使う形ですので、いくつか例をご紹介します。
🌟Make(強制的に~させる)
She made her brother take out the trash.
(彼女は弟にゴミを出させました。)
He made me wait outside.
(彼は私を外で待たせました。)
🌟Have(依頼して~させる)
I had the repairman fix the TV.
(私は修理屋さんにテレビを直してもらいました。)
She had her husband pick up the kids.
(彼女は夫に子どもたちを迎えに行かせました。)
🌟Let(許可して~させる)
She let her children play in the garden.
(彼女は子どもたちを庭で遊ばせました。)
They let the cat sleep on the sofa.
(彼らは猫をソファで寝かせました。)
someone/anyoneについて
Did you hear someone call my name?
こちらの回答で、
"No, I didn't hear someone call your name."
と”someone"で答えるのは間違いでしょうか。
"someone" は「誰か(存在している可能性を前提に)」が呼んでいなかったことを表しています。
実は誰かがいた可能性があって、自分はその声を認識しなかった
一方で、
"No, I didn't hear anyone call your name."
のように"anyone"で答えると、誰も名前を呼んでいなかったとすることができます。
ワークの回答としてはどちらも正解ですが、
このような意味の違いから、"anyone"が使われることが多いです。